こんにちは、にすずです。
米国株式って人気ですね。
しかしながら手数料のことを知らずにいると損することもあります。
うっかり「全然資産が増えてない」なんてことにならないよう、
解説していきます。是非最後までお付き合いください。
今回の記事がオススメな方
米国株式で個別銘柄やETF(上場投資信託)を買おうとしている方。
(米国の会社に投資する日本の投資信託・ETFは除く)
今回の米国株式の例
P&G、エクソンモービル、IBM、アップル等の個別銘柄
VT、VTI、VOO、SPYD、HDV、VYM等の米国に上場しているETF
売り買いするときの手数料など
為替手数料…円とドルを行き来する時にかかる
購入手数料…株式を購入する時にかかる
税金…売却して利益が出ていればかかる
売却手数料…売却した時にかかる
SEC Fee…売却した時にかかる
(SEC Fee:米国現地証券取引所手数料)
順番にお話していきます。
購入時にかかるもの
為替手数料
米国に限らずですが、こういった外国株式はドルで購入します。
こんな「ドルで買う資産」をドル建て資産と呼んだりします。
円で支払った場合でも、証券会社が両替して買っています。
そしてドルで管理されます。しっかりドル建てです。
このとき、両替時の「為替手数料」がかかります。
大手ネット証券3社(SBI証券・楽天証券・マネックス証券)は
為替スプレッドというものを採用しています。
売り買いするときに、手数料を上乗せするスタイルですね。
例 1ドル=109.5円 為替スプレッド0.25円の場合
ドルを買う(円→ドル) 109.50円+0.25円=109.75円
ドルを売る(ドル→円) 109.50円ー0.25円=109.25円
両替する毎にかかり、円→ドル→円にすると手数料も2倍です。
先ほどの大手ネット証券3社の為替スプレッドは
いずれも同じ(米ドル:0.25円)です。※2021年4月現在
この買付時の為替手数料を無料にするキャンペーンも各社行っております。
詳しくは各社HPをご確認ください。
ちなみに、住信SBIネット銀行の為替スプレッドは0.04円なので
無料にならないETFをご購入の方はコチラがお得です。
購入手数料
約定代金の0.495%が一般的です。
大手ネット証券3社(SBI証券・楽天証券・マネックス証券)は
手数料の上限が22ドルになっています。
SBI証券・楽天証券では、一部のETFの購入手数料が0円!
マネックス証券では、一部のETFの購入手数料がキャッシュバックされます。
無料orキャッシュバックされるETFがコチラです。
楽天証券だけ少しラインナップが違います。
人気どころは各社共通なので、あまり悩むところではありませんね。
売却時にかかるもの
税金
日本の株式や投資信託とも同じように20.315%かかります。
所得税:15.315% 住民税5% です。
NISAを使うと売却時に税金が掛かりません。
※保有中の配当金から米国で引かれる税金(10%)は掛かります。
SEC fee( 米国現地証券取引所手数料)
楽天証券・マネックス証券でかかります。
SBI証券は…記載を見つけられませんでした。かからない?
約定代金1米ドルにつき、 0.0000051米ドル(2021年4月現在)
例:500ドルの場合
500×0.0000051=0.00255ドル
0.01ドル(1セント)未満は切上げなので、
SEC feeは0.01ドルです。
売却手数料
購入手数料と同様に0.495%、上限22ドルがスタンダードです。
この手数料に関しては、無料化やキャンペーンはありません。
今回の記事で一番の推しポイントがココです。
例1:500ドルの場合
500×0.495%=2.475ドル
1回では細かい金額ですが、
何度も売り買いしていると積み上がっていきます。
また、儲けがゼロ付近で売却すると損します。
上限が22ドルなので、高額で取引するとお得です。
例2:5000ドルの場合
5000×0.495%=24.75→上限以上のため22ドル
例3:10000ドルの場合
10000×0.495%=49.50→上限以上のため22ドル
上限を超えているため同じになります。
22ドルの上限を逆算すると、22÷0.495%=4444.44ドル
4444.45ドル以上で売却すると、どんどんお得になります。
実際に計算してみた
今回は大人気な米国ETF「VT」の数日前の株価を使ってシミュレーションしています。
「1ドル株価が上がったときの1株あたりの利益」を数量ごとに示しています。
一番下の「利益/株($)」のところが
40→50株で一気に増えています。ここで売却手数料が上限に達します。
今度は約定金額(売値)に着目してグラフを作成しました。
4444ドルあたりから「1株あたりの利益」が伸び始め、
次第に緩やかになり、100万ドルでは誤差レベルになっています。
( ˘ω˘ )。o0(100万ドルは約1億…。現実的じゃないです)
せっかくなら、4444.45ドル以上(約50万円)で売りたいところですね。
国内ETFという選択肢
米国市場に投資するのは、米国の株式だけではなく
日本国内でも投資信託、ETFが存在します。
投資信託は規定の手数料(一部の変なのを除き無料が多い)
国内ETFも購入手数料無料のものが増えてきました。
有料でもSBI証券のアクティブコース、楽天証券の1日定額コース等
上手に使うと無料になります。
にすずの米国株式との付き合い方
SPYDとHDVを購入しており、配当金がドルで支払われます。
そのドルをドルのまま寝かせておくのも勿体ないので
VTを買って放置しています。
未定ですが、頃合いが来たら何かしらアクションを起こします。
まとめ:手数料を正しく理解して運用しよう
米国株式って手数料が色々かかる。
為替手数料、購入・売却手数料、証券取引所手数料、税金です。
購入・売却時は4444ドル以上だとお得になる。
増えれば増えるほどお得ですが、どこで買うかは自分次第です。
購入手数料によって買い方を変えるのも手
購入手数料が無料のものは積立&一括両方に向いていますが、
有料のものは一括投資向きです。
国内ETFという選択肢も有り。
経費率も安くなってきており、売買手数料も安く気軽に売買できます。
米国市場はS&P500が史上最高値を更新し続けるなど、絶好調です。
そんな米国市場に投資する際は、手数料のことも意識しつつ、楽しく投資していきましょう。
上がる相場もあれば下がる相場もあります。リスク管理は忘れずに…。
最後までお付き合いありがとうございました。
投資には元本割れのリスクがあります。
投資の際には、十分に学んだ上で行っていただき、
投資に関する決定はご自身のご判断において行っていただくようお願いします。
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